弁護士がやりがいを感じる瞬間は、主に3パターンに分けられます。

弁護士の仕事でやりがいを感じることとは

 

クライアントから感謝される弁護士

 

弁護士はやりがいが大きい仕事です。やりがいを感じることは人それぞれですが、定番の理由は以下の3種類です。

 

  • 依頼者からの感謝
  • スキルアップを実感しやすい
  • 報酬(高所得)

 

弁護士の仕事は訴訟や調停・審判などで行う係争と、展開によっては裁判沙汰になりうる状況の和解(示談)交渉が中心になります。
企業法務や金融法務の場合は、契約書やクライアントの運営内容に法的問題がないかの精査(リーガルチェック)やM&A、知的財産権などの助言、書類の作成作業などの業務が中心です。

 

こちらも将来の訴訟(トラブル)回避やクライアントが有利になるための仕事が求められ、必要に応じてクレーム対応への助言や競合他社との交渉を行います。
仕事内容は依頼者の人生を左右する問題が多く、良い結果へ導くことができれば依頼者から感謝をされます。

 

また、裁判などの係争は依頼人に有利になる判例を探すことや、法律を正しく解釈することが求められ、主張の方法によって判決が180度変わることも珍しくありません。
弁護士は手腕の差が顕著に表れる職業で、経験を積むほど過去の判例や法的解釈の知識が増えていきます。
激務の環境が多い職業ですが、弁護士は仕事が好きで解決や勝訴へ向けた下準備に労力をかけることをストレスに感じない方が多いです。

 

刑事事件であれば有罪だったものが無罪へひっくり返ることや罪の内容が大きく変わることがあり、報道を通じて日本全国から注目を浴びることもあります。
個人からの依頼(離婚、相続、その他の紛争)でも、主張が正しく認められるかで依頼者の人生に多大な影響を与えます。

 

企業法務なども弁護士が正しい方向へ導けるかどうかで企業の将来が大きく変わり、万が一倒産する事態に追い込まれれば従業員全員の人生が狂ってしまう責任重大の仕事です。
責任が大きくて難しい仕事だからこそ、やりがいも大きなものになります。

 

弁護士は高年収

 

転職情報サイトDODAの発表した職種別平均年収ランキング1位をはじめ、多くのメディアや調査機関が弁護士は日本屈指の高年収を狙える仕事だと紹介しています。
勤務弁護士の新人時代は業務内容の割に収入が低いと感じることもありますが、初任給やキャリアアップ時の最大年収、1,000万円の大台を超える割合は、いずれもトップクラスです。
仕事をする上で収入は非常に重要で、結果を残すほど裕福になれる職業です。

 

自由度が高い

 

弁護士は法律事務所を立ち上げて独立する方や、勤務していた法律事務所のパートナー弁護士(共同経営者)を目指す方が多いです。
独立している方が多いことに加え、弁護士は士業の中で唯一自らで構成する弁護士会で自治を行うなど、法律の制限や規制が少ないです。

 

弁護士の肩書きを出すだけで積極的に情報提供してくれる人が多く、弁護士会の照会制度を活用すれば個人情報の取り扱いが厳しい時代でも幅広いことを調べられます。
勤務弁護士でも「弁護士なら自分で考えて適切な行動ができるだろう」と勤務先から信頼され、与えられた指示をこなせれば、その他の働き方を制限しない職場が多いです。

 

場合によっては既存の法律概念をひっくり返す新しい判例を作り、法律の解釈や社会全体を変えていくことができます。
これほど自由度が高くて法律などに縛られる要素が少ない仕事は、弁護士の他にありません。